Webマーケティングの副業には、クライアントからの依頼で作業を行う「クライアントワーク」と、自らのサイトを運用する「メディア運営」があります。どちらを選択しても、副業で月5万円以上稼いでいる人は少ないのが現状です。また、未経験の状態からWebマーケティングを行うには、それなりのスキルや実績が必要になります。
なのでこの記事では、Webマーケティングを副業で始める方法についてお話していきます。また、Webマーケティングのおすすめの副業も紹介していきますので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
Webマーケティングで副業は可能?
Webマーケティングで副業を行うのは、十分可能です。Webマーケティングで行える副業についてお話していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
どんな副業ができる?
Webマーケティングを副業で行うには、おもに「クライアントワーク」と「メディア運営」の2つがあります。それぞれの特徴は、次の通りです。
クライアントワーク
企業から、Webマーケティングの案件を受注して収入を得ます。業務内容は、SNS運用代行やWebコンサルティング、
広告運用やECサイト運用など幅広いです。即金性が高く、業務の難易度や予算によって収入アップが見込めます。
メディア運営
ブログやSNS(Twitter、Instagramなど)、YouTubeなどを自ら運営し、広告収入を得る方法です。また、自社メディアで商品を販売すれば、広告費以外の収入も見込めます。メディア運営を行うには、自分のメディアや商品を売り込むための、Webマーケティングの知識が必要です。
クライアントワークは、自ら作業を行いその見返りとして企業から報酬が支払われるので、即金性があります。
メディア運営は、自分のメディアが育ち収益化するのに時間がかかるので、即金性はありません。ただ、運営が軌道に乗れば作業しなくても報酬が入るようになるので、不労収入が得られるのがメリットです。
Webマーケティングでいくら稼げる?
Webマーケティングを副業で行った場合、いくら稼げるのかについてお話します。ただ、未経験の状態で副業としてWebマーケティングを行えるのかも気になるところです。この章ではそういった点について、データを交えながらお話ししていきます。
未経験でもマーケティングの副業はできる?
未経験の状態で、副業でマーケティングを行うのは、難しいですが不可能ではありません。フリーランス情報メディア「フリーランスガイド」が、Webマーケターとして組織に属している人と、副業をしている人にアンケートを取ったところ、次のような結果となりました。
上記のグラフを見ると、「難しいができないことはない」と答えた人が、全体の7割近くいました。
クライアントワークを行う場合、スキルや実績が求められるので、案件の獲得に苦労するかもしれません。ただ、実績や経験を積めば、徐々に仕事が受けられるようになってくるので、我慢強く継続するのが大事です。
副業でWebマーケティングを行った場合の収入相場
副業としてWebマーケティングを行った場合、どれぐらい稼げるのかについては、同じくフリーランス情報メディア「フリーランスガイド」の調査によると、次のような結果となりました。
半数以上の人が、月に1万円稼げていないようです。副業で月に10万円以上稼いでいる人は、全体の4%しかいません。Webマーケティングでタスク案件を行っても、単価が低いので稼ぎにくいです。
自分でブログなどを立ち上げても、ブログは結果が出るまでに時間がかかります。また、副業で作業するなら平日で2時間、土日で5時間ぐらいしか取れません。なので、ブログで収入を得るには相当な時間が必要になります。
ちなみに、副業で月に10万円以上稼いでる人は、コンサルティングなどを行っているようです。
Webマーケティングの副業の始め方
副業でWebマーケティングを行うには、身に付けなければならないものがあります。そういった点について説明していくので、参考にしてみてください。
Webマーケティングの副業に必要な物
Webマーケティングを副業で行う際に必要なものは、経験と実績です。未経験の状態では案件の獲得が難しいので、下記のようなことを行い、まずは実績を作りましょう。
- ブログを運営する
- SNSを運用する
- Webマーケティングスクールに通う
自分のブログでPV数を集め、検索順位で上位を取れればクライアントへのアピールになります。また、Webマーケティングスクールに通えば、実践形式の講義も受けられ経験を積めます。
Webマーケティングのおすすめ副業:クライアントワーク編
副業で行えるWebマーケティングの仕事の中でも、クライアントワークで行える副業を、下記の順で4つ紹介していきます。
- WEBライティング
- SNS運用代行
- 広告運用
- Webコンサルティング
上記を順に詳しく見ていきましょう。
WEBライティング
WEBライティングは、初心者の方が最も始めやすいクライアントワークです。主な仕事は、企業サイトや個人ブログの記事を代筆し、検索結果で上位に表示される記事を作成します。
検索結果で上位に表示されるためには、SEOの知識が必要です。WEBライティングで身に付くSEOの知識は、Webマーケティングの世界でも応用できるので、勉強になるでしょう。
また、Webライターを管理したり、サイト設計を行うディレクション業務もあります。ディレクション業務は、サイトの収益を上げるための施策を考えなければならないので、Webマーケティングのスキルが自然と身に付きます。
WEBライティングの詳細
はじめやすさ | [sbd_rate 5.0] |
難易度 | [sbd_rate 3.0] |
おすすめ度 | [sbd_rate 4.0] |
身に付くスキル | SEOやサイト構築のスキル |
副業で稼げる金額 | 月5〜10万円 |
SNS運用代行
SNS運用代行は、企業のSNSアカウント(Twitter、Instagram)などの運用を代行する仕事です。たとえば、食品を取り扱っている企業であれば、SNSを通して自社の商品をアピールし、PRや認知度拡大を行います。SNS運用代行の主な仕事は、アカウントの立ち上げや投稿作業、コメントのチェックや返信などです。
自社のサイトへの流入経路は、SEOがGoogleアップデートの影響もあり不安定なので、SNSを頼りにする人が増えてきました。SNSのマーケティング市場は近年伸びていますが、新しいジャンルなのでノウハウなどがまだ確立していません。なので、SNSアカウントを運用した経験がある人や、試行錯誤しながら運用する忍耐力がある人が有利です。
稼げる金額としては、それほど負荷のかかる仕事ではないので、月3〜5万円くらいが相場となっています。
SNS運用代行の詳細
はじめやすさ | [sbd_rate 3.0] |
難易度 | [sbd_rate 5.0] |
おすすめ度 | [sbd_rate 3.0] |
身に付くスキル | SNSマーケティング |
副業で稼げる金額 | 月3〜5万円 |
広告運用
広告運用は、サイト内に掲載されている広告の運用を行う仕事です。サイトに掲載される広告には、GoogleやYahoo!などの検索結果に表示されるリスティング広告や、TwitterやfacebookなどのSNS広告があります。こういった広告の配信や改善、予算の取り決めや問い合わせへの対応が主な業務内容です。
広告運用は、結果が数字として表示されるので、成果が目に見えてわかります。例えば、「クリック数20%アップ」や「前月より売り上げ30%アップ」など数値として結果が出るので、やりがいを感じられるでしょう。副業で稼げる金額は、月5万円〜10万円となります。
広告運用の詳細
はじめやすさ | [sbd_rate 2.0] |
難易度 | [sbd_rate 4.0] |
おすすめ度 | [sbd_rate 4.0] |
身に付くスキル | 広告運用の知識 |
副業で稼げる金額 | 月額5万円〜10万円 |
Webコンサルティング
Webコンサルティングは、企業サイトなどの売り上げが上がるように、アドバイスを行う仕事です。
なので、Webマーケティング全般の知識やSEOの理解、広告運用やSNSマーケティングなどの幅広い知識が求められます。さらに、サイト設計やどのぐらいの予算をかけるかなどの、サイト運用のスキルも必要です。
なので、Webマーケティングの仕事の中でも難易度が高く、経験者でないと行えない仕事となっています。ただ報酬は高く、副業で行ったとしても、月額5万円〜30万円稼ぐのは可能です。
Webコンサルティングの詳細
はじめやすさ | [sbd_rate 1.0] |
難易度 | [sbd_rate 5.0] |
おすすめ度 | [sbd_rate 4.0] |
身に付くスキル | Webマーケティング全般の知識 |
副業で稼げる金額 | 月額5万円〜30万円 |
Webマーケティングのおすすめ副業:メディア運営編
副業で行えるWebマーケティングの仕事の中でも、メディア運営で行える副業を、下記の順で3つ紹介していきます。
- ブログ・アフィリエイト
- SNS運営
- YouTube
上記を順に詳しく見ていきましょう。
ブログ・アフィリエイト
ブログ・アフィリエイトは、自分でブログを立ち上げ収益化を図る副業です。自ら情報発信するブログは、オウンドメディアとも呼ばれ、悩みの解決や誰かの役に立つ情報を発信しなければなりません。
ブログは、アフィリエイトと呼ばれる広告をクリックしてもらったり、商品やサービスを契約してもらうことで収益が発生します。なので、ブログのアクセス数が集まるように、自分のブログをPRしなければなりません。そういった業務は、Webマーケティングの仕事なので、ブログを運営すると自然とWebマーケティングのスキルが身に付きます。
ブログ運営の大変な点は、収益が発生するまで時間がかかる点です。どれぐらいの期間で何記事投稿できるかにもよりますが、副業で行うなら最低でも半年は無報酬は覚悟しなければなりません。ただ、軌道に乗れば収入は青天井なので、とても夢のある副業と言えるでしょう。
ブログ・アフィリエイトの詳細
はじめやすさ | [sbd_rate 4.0] |
難易度 | [sbd_rate 5.0] |
おすすめ度 | [sbd_rate 5.0] |
身に付くスキル | サイト設計やWebマーケティング全般の知識 |
副業で稼げる金額 | 月額0万円〜100万円(稼げる人はごく稀) |
SNS運営
SNS運営は、自分のSNSアカウント(Twitter、Instagram)を利用して、広告費で稼ぐ副業です。SNS運営は、クライアントワークの章でもお話しましたが、まだ新しい業界なので成功する秘訣などが確立されていません。
なので、SNS運営を成功させるためには、SEO対策よりもレベルの高いWebマーケティングスキルが要求され、緻密な戦略も練らなければなりません。ただ、SNSのWebマーケティング市場は伸びているので、戦略がハマれば大きな売り上げを得るのも不可能ではないでしょう。SNS運営を副業で行った際の収入としては、月3000円~3万円ぐらいとなります。
SNS運営の詳細
はじめやすさ | [sbd_rate 3.0] |
難易度 | [sbd_rate 5.0] |
おすすめ度 | [sbd_rate 3.0] |
身に付くスキル | SNSマーケティングの知識 |
副業で稼げる金額 | 月3000円~3万円 |
YouTube
YouTubeは、撮影した動画を視聴してもらい、広告収入で稼ぐ副業です。YouTubeで稼ぐためには、「チャンネル登録者数1,000人以上」「直近12カ月の再生時間4,000時間以上」などの決まりがあります。収入は再生回数に比例するので、自らを売り込むマーケティング力が必要です。また、企画を考えるアイディア力や動画編集スキルも必要になります。
稼げる金額は、月5,000円~1万円が平均です。ただ、チャンネル登録者数が多いYouTuberなら、月に30万以上稼いでいます。また、YouTubeは自ら出演者にならなくても、動画編集で収入を得る方法もあります。クライアントワークになりますが、副業として動画編集は始めやすく、堅実にお金を稼げるでしょう。
YouTubeの詳細
はじめやすさ | [sbd_rate 2.0] |
難易度 | [sbd_rate 5.0] |
おすすめ度 | [sbd_rate 2.0] |
身に付くスキル | 自ら売り込むマーケティング力 |
副業で稼げる金額 | 月5,000円~1万円 |
Webマーケティングの副業案件(求人)の探し方
Webマーケティングで副業を行う場合は、次のような方法で案件を探します。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトは、仕事を発注する側のクライアントと、仕事を受注する側のワーカーをつなぎ合わせるプラットフォームです。代表的なものは、「クラウドワークス」や「ランサーズ」があります。クラウドソーシングサイトは、手数料が取られるのがデメリットですが、案件が豊富で仕事が探しやすいのがメリットです。
副業エージェント
副業エージェントは、クラウドソーシングサイトよりも高単価の仕事を取り扱っています。代表的な副業エージェントは、「Workship」「シューマツワーカー」「ITプロパートナーズ」などです。副業エージェントは、エージェントから仕事内容や報酬を教えてもらえます。中には、直接応募に対応している案件もあるので、より稼ぎやすくなるでしょう。
SNSやブログでアピールする
SNSやブログを利用して、自分が詳しいジャンルの情報を発信していると、企業からお仕事の依頼が来るケースがあります。SNSはTwitterが有効で、自分が精通しているジャンルのことをつぶやいていると、DMでお仕事依頼をもらえる場合も。ブログは、ジャンルに特化したブログを運営していると、ブログを見た企業からお問い合わせフォームにお仕事依頼があります。
知人に紹介してもらう
Webマーケターの先輩などに、仕事を紹介してもらう方法です。Webマーケティングを始めたばかりの頃は、なかなか仕事を受注しづらいので、紹介してもらえれば仕事を受注しやすくなるでしょう。ただ、Webマーケティングを始めたばかりの頃は知り合いもできづらく、副業であるためなかなか人に言い出しづらい部分はあるでしょう。
営業をかける
営業は、自分が仕事をしたい企業に直接交渉する方法です。交渉はホームページに問い合わせをしてみたり、電話をかけたりして行います。ただ、断られるケースが圧倒的に多いです。なので、複数の企業に問い合わせをして数を打つことと、断られてもめげない精神的なタフさが必要になります。
以上、5つの方法を紹介してきましたが、後半になるほど難易度は上がります。なので、まずはクラウドソーシングサイトから始めてみて、実績を積んだらSNSを利用したり営業をかけるのが良いでしょう。
Webマーケティングの副業で成功する秘訣
マイナビが行った、「副業である程度稼げるようになるためにはどうしたらよい」の調査によると、以下のような回答が返ってきました。
「情報発信している人をチェックするのと、同業者との意見交換」(30代男性/20~30万円)
「成果が出るまで時間がかかるので、それまで我慢が必要」(30代男性/10~20万円)
「自分の得意分野をしっかりと把握してそこを活かせる副業に集中する事が稼ぐコツ」(30代男性/5~10万円)
「勉強はもちろん大切ですが、実践しながら学ぶことの方が大きかったので、知識だけたくさん入れてからやってみるよりも簡単なことから実践して慣れていく方が早く収益化できると思います」(30代女性/1~3万円)
出典:マイナビニュース
副業でWebマーケティングを行う上でネックになるのは、時間です。なので、上記のようなWebマーケターの先輩の意見をよく聞くと、効率よくスキルアップができ早く稼げるようになるでしょう。
Webマーケティングの副業に関するFAQ
Webマーケティングの副業に関する質問に、下記の順でお答えしていきます。
- Webマーケティングを副業で行う際に実務経験は必要?
- Webマーケティングを副業で行うには週何日必要?
- Webマーケティングの副業はリモートワークできる?
上記の疑問に一つずつお答えしていきますので、参考にしてみてください。
Webマーケティングを副業で行う際に実務経験は必要?
副業でWebマーケティングを行う際に、実務経験があった方が良いです。必要な実務経験は「3年以上」が目安となっていますが、会社に属していなくても個人でブログなどをやっていれば、実務経験とみなされます。
ブログを運営し、「月に〇〇万円稼いでいます」「月間〇〇PV以上」などの具体的な数値があれば、アピールにもなります。
Webマーケティングを副業で行うには週何日必要?
Webマーケティングを副業で行うには、週2~3日は必要になります。中には、週1日でも取り組める案件もありますが、案件数も少なく大した収入にはなりません。なので、最低でも週2~3日は確保した方が良いでしょう。
ちなみに、案件の中には土日のみで取り組める案件もあります。土曜日か日曜のどちらか一方でできる案件もあるので、Webマーケティングの副業は比較的時間の融通が利く仕事です。
Webマーケティングの副業はリモートワークできる?
Webマーケティングの副業は、リモートワークで行える仕事です。そもそも、WebマーケティングはWebサイトやWebサービスの改善を行う仕事なので、パソコン一つあれば仕事ができます。
コミュニケーションを取る際は、SlackやChatworkなどのLINEに似たツールがあり、文章でやり取りが行えます。また、面談や会議がある場合は、ZoomやSkypeなどでお互いの顔を見ながらのやり取りが可能です。
まだフルリモートに対応していない企業もありますが、コロナ禍の影響もあるので、完全フルリモートに対応する企業は増えてくるでしょう。
まとめ
Webマーケティングの副業には、WEBライティングやSNS運用代行を行う「クライアントワーク」があります。また、自分でブログやSNSを運用する「メディア運営」があります。
メディア運営の経験があると実績のアピールができるので、クライアントワークの副業が行いやすくなるでしょう。クライアントワークの仕事を探すなら、クラウドソーシングサイトを利用するか、副業エージェントを利用するなどの方法があります。
コンサルの業界のリアルな情報はこちらのサイトをチェックしてみてください。